りんごのブランデー、アップルブランデーをご存知でしょうか。サンクゼールでは、飯綱町産りんごを使用したブランデーをつくっています。
サンクゼール醸造スタッフであり、アップルブランデー開発担当の山崎直宏さんは、いいづなアップルブランデーを「飯綱町の結晶みたいな商品」と表現します。
山崎さんのインタビューとともに、サンクゼールのアップルブランデーの魅力に迫ります。
サンクゼールのアップルブランデー
きれいな香りが残るよう工夫を重ねました。香りが良く、雑味の少ないホワイトブランデーは珍しいと思います。
いいづなアップルブランデー ふじ＆ブラムリー Blanche
ふじと青りんごブラムリーがブレンドされたホワイトブランデーです。245ml 3,080円（税込み）、35ml 759円（税込み）。
ふじ60～70％、ブラムリー30～40％の割合でブレンドされています。
ブラムリーを蒸留すると、青りんごの青い香りが出てきます。スッキリ飲みやすい味わいのお酒です。
いいづなアップルブランデー ふじ＆高坂林檎 Blanche
ふじをベースに、高坂林檎がブレンドされたホワイトブランデーです。245ml 3,080円（税込み）、35ml 759円（税込み）。
和リンゴを使ったブランデーは世界初。サンクゼールでしか味わえない貴重なブランデーです。ふじをベースに2～3％の高坂林檎がブレンドされています。
高坂林檎からつくる原酒には力があります。ほんの少しふじにブレンドするだけで、香りはより華やかに、そして味は引きしまります。バランスの良いお酒です。
いいづなアップルブランデー Light ＆ Mellow
熟成タイプのアップルブランデーです。245ml 3,520円（税込み）、35ml 825円（税込み）。
7種類のりんごがブレンドされた熟成ブランデーです。2020年、熟成タイプとして発売されました。
それぞれの樽で熟成させた原酒を混ぜ合わせて、美味しいブレンドを見つけています。これから、より長く熟成させたブランデーを出していきたいです。
サンクゼールの長年の夢
りんごを盛り上げたい飯綱町。カルヴァドスのような蒸留酒をつくる夢を描くサンクゼール創業者。両者の想いとタイミングが重なり、2015年、地方創生事業としてアップルブランデープロジェクトが始動しました。
ノルマンディーへの視察や、現地生産者さんを招いての勉強会などを経て、2017年からサンクゼールのブランデーづくりがスタート。同年、山崎さんは自ら手を挙げ、ブランデー開発担当に着任しました。
2017年、発売するやいなや、売り切れてしまったという人気のアップルブランデー。サンクゼールのアップルブランデーを通して、ブランデーの美味しさに気づく方も多く、「ブランデーの幅を広げられていることがうれしい」と山崎さんは話します。
開発担当おすすめの楽しみ方
炭酸やジンジャーエールで割るとスッキリ。りんごジュースで割ると濃厚なりんごのカクテルに。コーヒーや紅茶に入れても合いますし、お菓子作りにも使えます。
提案によって、たくさんの方に楽しんでいただけるのが、ブランデーのおもしろさです。
アップルブランデーのこれから
新商品の開発に力を入れるとともに、現在サンクゼールが取り組んでいるのが、栽培過程で間引かれる摘果りんごの有効活用です。
本来捨てられる摘果りんごを利用できれば、農家さんの収入増やSDGsにもつながる。シードルにブレンドできないか、蒸留してブランデーにできないか、試験的な取り組みを開始しています
サンクゼールでブランデーづくりが始まって5年目。
現在熟成中のものがあります。これからより本格的で美味しいアップルブランデーを出していきたいです。
飯綱町の結晶みたいなアップルブランデー
度数が高いブランデーは苦手な方も多いかもしれませんが、割り方や飲み方次第で、シーンに合わせて飲みたい様に飲めるお酒です。大切な時間にゆっくり楽しんでいただけるお酒になればいいなと思います。アップルブランデーは、飯綱町の結晶みたいな商品です。飯綱町を感じながら飲んでいただけたらと思います。
100リットル蒸留して、できあがるブランデーは10リットル。まさに飯綱町のりんごがギュッと凝縮したアップルブランデーです。大切な時間のお供に、アップルブランデーを選んでみてはいかがでしょうか。
おまけ
山崎さんのお好きなりんごを教えてください！
生のりんごなら、秋映ですね。見た目のインパクトと味わいの上品さ。お酒をつくるなら、やっぱり高坂林檎が素晴らしいと思います。ポテンシャルを持っているりんごなので。
